迷い

当時21歳ころです。

いつも、いやいやに仕事をしている自分がいました。

それは無目的、無目標な毎日を過ごしていた自分だったからです。

朝起きて、あ~また朝だ・・・雨降らないかな。

そしたら休めるのにって考えている自分がいます。なんで雨だと休みかというと、当時の僕の仕事は防水工事といっていわゆる職人です。だから、雨が降ると仕事ができないので休めるんです。

そんな父の経営する仕事を一緒にやっていました。なんでこの仕事が嫌になったのかというには理由があります。

当時僕はバイクのレーサーを目指していたのですが、無謀な転倒により、バイクは大破、緊急手術、入院一週間、その後は金欠、戦意喪失、モティベーション低下により、バイクのレーサーはあきらめることになりました。しかし、悔いを残すことはなく、自分なりにやりきった感もあり、幕を閉じることができたと思っています。

戦意喪失

しかし、その後仕事に対する熱意が急激に覚めてしまったのです。それまではバイクのレース活動にて毎月多額の資金が必要だったため、一生懸命に仕事をし、給料をもらっていました。おそらく当時の同じ歳くらいのサラリーマンの2~3倍の給与はもらっていたと思います。しかし、レーサーの夢という目標がなくなった今、何のために働くのか?何を目的に生きていけばいいのかがとたんに消えて無くなってしまったからです。

この先の人生について考える

喪失感というか、そこにあるはずのものがなく、蜃気楼だったことを知ったような気分です。そんな時に考えたんです。たくさん給与をもらっているけれど、このまま30歳、40歳、50歳になった自分を想像してみたんです。そしたらこのままこの仕事で一生を終わりたくないって思ったんです・・。もちろん職種は社会のためになる仕事なのでとても素晴らしいです。でも、もともと好きで始めた仕事ではなく、レーサーになるための手段としてたくさん給与がもらえるからやっていた仕事です。それにかかわる防水の免許も何種類か取り、たくさんの方から力を認めてもらいました。それくらい仕事の能力もありました。けれど、真に自分の道なのか?と自分自身に問いただしたところ、「やっぱり違う」と出たのです。そこから、自分に合っている仕事って何だろうて考えるようになったんです。

続く→

 

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